植物栽培は
植物とコンタクトを取れる感性が必要。
自分の考えで潅水してはならない!!
植物が水を欲しいという表情を見抜く。
感じ取る・・・。
SUGOI−neで失敗した人は、
この植物の、ランの気持ちが解からない人。
こういう人に限って・・・
SUGOI−neをダメと酷評する。
こういう人は、本当は己がダメなのである。
全部自分が正しいと思って生きてきた。
こういう人がランを作ると、
ランを枯らす・・・・。
オシボリの湿度は自然界では・・・どうして作られる。
ほとんど「毛細管現象」で作られている。
ランの自生地というのは林床であれ、樹の上であれ、この毛細管現象が良好なところがランの自生地である。
カラカラ乾燥のところにランは自生しない。
プロトコームが生きられない。
一年を通して、どんなことがあってもプロトコームが生きられる最低限度の水分が保持される場所。
それがランの自生地である。
霜柱
土壌の毛細管現象が最も目で見ることが出来るのが「霜柱」である。
春ラン、カンランの自生地には表日本では霜柱が出る。
毛細管現象が優れているからである。
霜柱は理論的には・・・・地表から1mの高さまでなるが、実際には70cm位まで。
この毛細管現象というのは地球の重力に逆らって上に上る。
SUGOI-neも理論的には鉢の高さ100cmでは、底の水が上昇できる。
これはある太さのガラス管にSUGOI-neを入れた場合である。
ポリ鉢の場合は30cm程度のようである。
素焼鉢では胴のところから蒸発するので15cm程度である。
このことから、SUGOI-ne栽培では、ポリ鉢、高さ15cm〜20cmがよいことになる。
ペクチン潅水法で潅水した場合、この毛細管現象の理論から根腐れは起きないということになる。
11月の霜の降りたとき朝水ゴケ取りにゆくと・・・・
この毛細管現象を見ることが出来る。
水ゴケは乾燥に耐えて・・・・毎日の凍結乾燥で脱水状態になっている場合があるが、
先端まで霜柱で覆われている。
シベリアのツンドラ地帯の水ゴケは、極度の凍結乾燥状態で長い冬を越す。
これをラン栽培では利用している。
極度に水ゴケを乾燥させると、なかなか水を吸わないのは、
凍結乾燥でも死なない細胞・・・・強靭な細胞壁による。
一度含むと・・・・なかなか逃がさない。
この保水性がランの根を痛める。
考えてみれば、水ゴケも非常に欠点の多いものである。
アレコレ工面しながら使ってきた。
乾きと渇き・・・・ この違いがランを泣かせる。
オシボリの湿度。
リンゴの皮を剥いたときの湿度。
ミカンの、バナナの皮剥いたときの湿度。
植物の細胞が生きる湿度には
共通点がある。
一般の植物では細胞から20%の
水分が脱水した時細胞は死ぬ。
この20%乾した湿度がオシボリの
湿度なのである。
だからこれ以上SUGOI-neを
乾燥させてはならない。
水ゴケは「復活植物」である。
細胞から80%脱水しても復活して
生きられる。
水ゴケは自生地では「凍結乾燥」する。
これに極限の乾燥に耐えられる。
この性質をラン栽培では利用した。
だから柔植えの場合は水を保水し過ぎて
根腐れを起こす。
SUGOI-ne栽培は
ベテランが失敗して初心者が大成功した!!
この原因は何か?
SUGOI-neは絶妙な毛細管現象で自生地を再現した。
夕方スコールが降って翌日の夕方スコールが降る。
自生地の雨期はカトレアだろうがシンビだろうがパフィオだろうが同じ。
この湿度でプロトコームは生長する。
SUGOI-ne栽培では、宇井清太のマニアル通り、栄養生長期の5月から9月までは、
雨の日以外は毎日夕方スコールのように潅水する。
初心者はこれを・・・その通りに行った。
結果は大成功!!
つまり、自生地ではランは夕方スコールの水を飲む。
翌日の夕方喉が渇いている!!
その時、丁度スコールが降ってくる!!
滋雨である。
喉が渇いた時、何よりもありがたいのが「水」。
潅水というのはそういう植物にとってありがたい「滋雨」であれば大成功である。
SUGOI-neは、この渇きと滋雨が無造作に出来るということ。
ベテランは・・・この通り潅水しなかった。
失敗の原因は、ただそれだけのこと。
ベテランでもプロトコームの生きられる湿度を考えもしなかったということ。
ランの喉の渇きと滋雨を・・・・自分勝手に解釈したこと。
ラン作りはランから教わればよいこと。
ところが人から、本から教わった。
そこに問題がある。
ラン作りは、最初が大切。
一番最初に何処の蘭園の門をくぐったかで、大体固定した考えになる。
そこで見た事が、その人のラン栽培の基本になる。
カトレアの水ゴケ栽培、素焼鉢のカラカラをみると、それが一生離れない。
水がカラメになる癖。
一生・・・これが付きまとう。
これがあるために、初心者のように宇井清太の言うこと素直に行うことが出来ない。
更にラン菌のことペクチンなど・・・これまで勉強したことなかった!!
「水が多いと根腐れする」。
これが絶対の経験則。
ベテランのプライドが邪魔をする。
本当のベテランなら最上オーキッドの名前くらいは知っている。
でも、この20年前くらいからランつくりのベテラン?・・・・・・は宇井清太を知らない。
この20年、宇井清太は沈黙を守ってきたからであるが。
多肉植物、シャボテン。
これらの植物を挿し木する時、
切り口から腐ることが多いので
乾燥させる。
万年青でも行われている。
ラン栽培にも、この技術が応用された。
カトレアなどでは特にオシボリの湿度の
水ゴケで植えて乾燥させる。
腐れ防止と、水を欲しがって根を伸ばすという
意味から、これが常識化してきた。
プロトコームなど全然念頭にもない。
この栽培法が本当にカトレアが喜んでいるのか?
SUGOI−neでは毎日潅水しても
根はドンドン伸びる。
一定の根までは・・・・・。
このスコールを完璧に再現するために、宇井清太は苦心した。
それにはポリ鉢、プラ鉢、素焼鉢ならポリ鉢カバー。
鉢の高さ15cm以内。(毛細管現象からみた水分の均一性)。
これには乾燥状態のSUGOI-neで植えて膨張させることである!!
ところが・・・・この宇井清太の苦心が全然理解できない、容認できない人がいる。
ペクチンの発現を知らないからである。
自生地におけるスコールが・・・・どういう時間経過をたどって「ペクチン」発現に至るかを知らないからである。
こういう人は・・・・SUGOI-neを固すぎるという。
柔らかく植える・・・・。
こういう植え方は、宇井清太の苦心も・・・・・無意味。
柔らかく植えると保水性が増すから、夏、毎日夕方潅水できなくなる。
葉が高温でも・・・・冷やすことが出来ない。ガス交換が毎日出来ないことになる。
通気性を良くしたつもりだろうが、逆に通気性を悪くしているのである。
よどんだ空気が鉢内にあるという状態になる。
自生地のスコールと全く異なる。
柔らかに植えると、夏の高温時に株が「甘く」育つようになる!!
気相率と液相率の関係であるが、完璧な気相率が、軟らかに植えることによって劣変し、
毎日の新鮮な水が供給されないからである。
鉢内に含むよどんだ空気。
当然2,3日ペクチンが発現しない。
ペクチンを知らないからである
柔らかに植えても・・・・毎日潅水すれば良いのであるが、柔らかく植えた人ほど、毎日潅水しない。
SUGOI-neは栽培の一部分、一部分で評論したり、考えたりしては大成しない。
部分的には凄く知識があるのに、断片的な知識。
テストでは良い点は取れて頭がよいと言われるが、植物栽培では逆の結果になる。
SUGOI-ne栽培は、皆さんの「総合力」でスゴイネ・・・になる。
この「オシボリ」の湿度は、全てのランの共通する。
冬の期間でも同じである。
プロトコームが生きられる条件だからである!!
いづれにしても、ラン栽培は、SUGOI-neで一変する。
栽培法を書き換える必要が出てきた。
手の平でSUGOI-neの湿度を調べる。
オシボリの湿度は・・・このようにして調べる!!
愛していることは触ることである
SUGOI-neで「ペクチン潅水法」で潅水する。
この写真は前日の夕方潅水して、翌日の午後4時の状態。
丁度良い按配に根に「ペクチン」が発現している。
オシボリの湿度であれば・・・・根には必ず「ペクチン」が出ている。
このとき潅水することが自生地のスコールである。
夕方スコールが降って、翌日のスコールが降る前にペクチンが
根に発現することが最高のコンポストである。
これが完璧に出来るのがSUGOI-neである。
SUGOI-neでは、一部必ずポリ鉢に植えてください。
そうして湿度を勉強してください。
SUGOI-neにはペクチンという糊で鉢の形に固まります。
植えて10日も経過すると固まるので、靴下を脱ぐように
ポリ鉢を脱がせて?・・・・下さい。
ラン栽培で潅水技術は基本中の基本である。
だが、SUGOI-neで皆さんから植えて頂いて解かったことは、多くの人が「湿度」「乾燥」ということを、
誤って理解しているということである。
「乾き」と「渇き」の違いである。
植物栽培の場合「乾燥」という表現を用いる。
「用土」は乾いたら・・・・
空気が乾燥したら・・・・。
ランの潅水で、最も誤るのは、水ゴケが乾燥したら水を与えると書く。
おかしいと思いませんか?
ラン栽培はランが主役である。
動物も植物も「生き物」。
で、あるならば・・・・ランが渇きを感じたら水を与えなければならない。
喉が渇いたら人も水を飲みたいと思う。
猫が乾燥したから水を与えるとは言わない。
植物栽培というのは、植物が渇いて・・・・水が欲しいとシグナルを出したとき与えれば良いのである。
用土が乾燥した時水を与えるのではない!!
ランの喉が渇いた時・・・水を飲ませなければならない。
動物も植物も30億年前は同じあったからである。
ランが喉渇いたと・・・・声を発しない!!
イヌ、猫のように鳴かない。
でも・・・・声は出さないが声なき声を出している!!
これが聞こえないようであれば・・・・ラン栽培以前の問題で、ランどころか野菜も作れない。
目に見えないところに「真実」がある。
ランが喉の渇きのシグナルを最初に出すのが根の「ペクチン」である。
この根にペクチンが出るとき、SUGOI-neの湿度は「オシボリ」の湿度である。
ランの喉の渇きを観察する時、イロイロな方向、角度から観察すること。
ランつくりは、花の僅かな違い、差異をアレコレこだわるものだが・・・・
このランの喉の渇きを全然キャッチできない人が多い。
SUGOI-neで植えてみると、この感性のレベルが一目瞭然である。
だから、SUGOI-neというのはプロにとってはコワイ存在である。
ランの潅水を考える場合、自分に置き換えて考えればよいのである。
自分もランも同じ生き物!!
喉が渇いたら水を飲む。
ただ、それだけのことである。
非常に簡単。
植物の種子が芽生えるためには、必ず「水分」があることが絶対の条件である。
大豆だろうが、稲だろうが、大根だろうが・・・「カイワレ大根」を見ても解かるようにである。
ランの種子も同じ。
自生地において、ランの微細な種子が発芽するには、大豆、大根のような大きな種子よりも、
もっと安定した湿度(水分)が長期間にわたって維持していなければならない。
そういう条件が満たされているとこでのみ発芽可能である。それが自生地である。
この水分条件は材木腐朽菌である「ラン菌」の繁殖、生息出来る条件でもある。
この長期にわたる安定した水分条件というのは、自然界では何処にでもあるわけではない。
フラスコの培養基なら・・・・人為的に安定できる。
これが無菌培養による播種、メリクロン技術である。
以上のように、大株のランが自生するということは、何年前、何十年前に1粒のランの種子が、
その場所で芽生えたということである!!
植物は動物のように移動できない!!
芽生えた所で大きく育つのである。
どうも、ラン作りは大株で購入して栽培を始めるから、この植物の原点である「発芽する湿度」を、
全然知らないか、誤解しているようである。
「根腐れ」が最大の「関心事」であるようである。
種子が発芽する湿度で「根腐れ」は起きない!!
発芽できない「乾燥」では・・・そもそも最初から発芽など出来ない。
そのようにDNAにインプットされている。
ランの種子も同じ。
更にランの場合は「プロトコーム」という生育上の特異なステージがある!!
このプロトコームが生存、生育できる「湿度」が絶対の条件である。
だが、これまでのランの本には、なぜか、このプロトコームが生きられる湿度から、
この目線から書かれたものはない。
ほとんど全部「根腐れ」の方向からである。
この方向からの「湿度」が皆さんに固定観念として焼きついている。
ほとんどプロトコームが生存できないような「乾燥」で栽培されている場合が多い。
ラン栽培は自生地再現が原則である。
特に原種の場合は・・・。
だが、プロトコームが生きられる湿度を再現していない。
そこに大きなラン栽培の間違いと大失敗の原因がある。
当然SUGOI-ne栽培では「大失敗」する。
SUGOI-ne栽培では「オシボリ」の湿度。
水の含んだミズゴケを固く絞った時の湿度。
これ以上乾燥させてはならない
この湿度こそプロトコームが生存出来る最低限度の水分である。
これ以上乾燥するとプロトコームは枯れる。
実際にどうやってこの「オシボリ」の湿度を調べるかを写真で示す。
なんか・・・幼稚園みたいなことまで・・・・であるが。
SUGOI-ne栽培講座
「オシボリの湿度」とは・・・どういう湿度。
手で触って覚える
宇井清太
konnposuto 1088